農家に注文殺到“予約停止”も コメ不足の中“新米90キロ”盗まれる

AI要約

新潟県でコメの品薄が続く中、農家から90キロの新米が盗まれる事件が発生した。

新潟県の生産組合では新米の予約販売をストップする状況が続いており、価格上昇にも苦しんでいる。

コメの価格転嫁が難しい状況が農家の経営難を浮き彫りにし、先行きが不透明な状況が続いている。

農家に注文殺到“予約停止”も コメ不足の中“新米90キロ”盗まれる

コメの品薄が続くなか、農家の小屋から新米90キロが盗まれました。

農水省YouTube動画から

「新米の季節がやってきた!」

これは、農水省が作ったユーチューブ動画です。

坂本 農水大臣

「店頭での購入に対して納品が追い付いていない状況を踏まえまして…」

農水省YouTube動画から

「すごいよく実ってますね。もうすぐ消費者の方々に、どんどん届いていくと思います」

消費者に対する情報発信を強化しようという取り組みの一つ。

ですが…

この動画で紹介されていた新潟県。コメの品薄感は、依然、解消されていません。

とうとう新米が盗まれる事件が起きました。

被害があったのは上越地方の農家。

作業小屋に保管していた、新米コシヒカリの玄米90キロが無くなっていました。

今年初めての新米の盗難です。

新米の予約販売をストップしたところもあります。

新潟市内の生産組合。

木津みずほ生産組合 坪谷利之さん

「(新米の)注文が殺到して、精米が追いつかないので予約を中断している」

こんな事態は異例です。

木津みずほ生産組合 坪谷利之さん

「そりゃ予約なんて今までないですよ。コメなんて いつでも買えたわけだ、今までは…。やはり、ちまたのコメがないという騒ぎは大きい」

価格は去年より3割高く、5キロでおよそ3000円。

しかし、品薄な上に高いと言われることには黙っていられない様子です。

木津みずほ生産組合 坪谷利之さん

「1キロ600円ですよ、3合炊いて茶わんに盛れば25円、茶わん1杯25円。それが高いんですか? 原材料費は右肩上がりだが、コメだけは原料が上がっても価格が下がっていたわけでしょ」

今回のコメ騒動。農家の経営難も浮き彫りにしました。

山形県鶴岡市。

「ひとめぼれ」や「コシヒカリ」などのブランド米を作るコメ農家です。

コメ農家 菅原和行さん

「日銀が(物価を)2%ずつ上げるというなら、コメもスライドで2%ずつ価格転嫁が出来れば良い。農家だけは諸材料費がすべて上がっても価格転嫁ができないビジネスみたいなので、それはちょっと…先が暗い」