「燃料デブリ」試験的取り出しを10日から再開へ 「棒の順番」にミス発覚で8月に中断
福島第一原子力発電所2号機の燃料デブリ試験的取り出し作業が中断していたが、10日から再開することが決定された。
ミスが見つかったロボットの棒の順番が修正され、小早川社長が現場を確認した後、再開が発表された。
過去の作業では、東京電力の立ち会いや確認が不十分であったことが問題視されている。
燃料デブリの試験的取り出しが中断している問題で、東京電力は10日から作業を再開します。
福島第一原子力発電所2号機では、事故で溶けた燃料などが冷えて固まった「燃料デブリ」の試験的な取り出しを8月22日に始める予定でした。
しかし、ロボットを格納容器の中に押し込む「棒の順番」にミスが見つかり、中断していました。
東京電力は8日までに棒を正しい順番に接続しなおし、9日、小早川社長自らが現場を確認したとして、10日から試験的取り出し作業を再開するとしました。
この問題を巡っては、現場のミスが約1カ月放置され、東京電力による作業の立ち会いや確認がない状況で進められていたことも問題視されています。