<福島第一原発>デブリ取り出し中断・間違えた"棒"のつなぎ直し完了

AI要約

福島第一原子力発電所2号機で、燃料デブリの試験的取り出しが中断したミスについて修正作業が行われ、順調な進捗が報告されている。

作業中に起きた棒の順番のミスが解決され、再開の準備が整っていることが明らかになった。

東京電力は再開時期を明確にはしていないが、9月9日の週に再開する見込みとしている。

<福島第一原発>デブリ取り出し中断・間違えた

福島第一原子力発電所2号機で、ミスにより燃料デブリの試験的取り出しが中断している問題で、現場での「ミスした棒の順番」の入れ替えが完了した。

第一原発2号機では、8月22日に燃料デブリの試験的取り出し作業に着手しようとしたところ、設備にミスが見つかり中断した。

ミスは、デブリを取り出すためのロボットを押し込む5本の"棒"の順番を間違えて繋いでしまい、このまま進めると引っかかったり接続が外れる恐れがあったというもの。

この問題をめぐっては、東京電力が「現場が高線量であったことから、棒の運搬作業を途中で中断したことが、次の日の作業員に伝わらなかった」「運搬が終了したものと思い込み、間違った順番で棒を接続してしまった」と説明している。

東京電力は、手順の確認などが完了したとして、9月7日から現場でのミスの修正作業を再開。"順番を間違えた棒"をケーブルから取り外した。また、9月8日には、棒を入れ替えて再度接続する作業を完了した。

明日9日には、東京電力による現場確認を予定しているという。

東京電力は試験的取り出しの再開について開始時期を明確にしていないが「順調にいけば9月9日の週」としている。