コメの品薄いつまで?不足する原因の一つが猛暑と水不足による品質低下… 新潟県のコシヒカリ生産者が迫られている“決断”【news23】

AI要約

新潟県のコシヒカリ生産者が、コメの品不足に迫られる中、猛暑と水不足による"不作"と"品質低下"が影響していることが指摘されています。

品質低下により1等米の割合が激減し、コメの品薄状態が続いている状況で、コメ生産者や店舗は売り切れや取り扱いの困難さに直面しています。

また、台風による被害もコメ生産を脅かす要因であり、昨年のコメの品質も例年より低く、生産者にとって困難な状況が続いています。

コメの品薄いつまで?不足する原因の一つが猛暑と水不足による品質低下… 新潟県のコシヒカリ生産者が迫られている“決断”【news23】

新米が出回り始めても、いまだ落ち着きを取り戻していないコメの不足。原因の一つとされているのが、猛暑などによるコメの品質低下です。新潟県のコシヒカリ生産者が迫られている“ある決断”とは?

■1等米 8割→4.9% 猛暑と水不足による「不作」と「品質低下」も影響か

新潟県十日町市のおにぎり専門店「parlor むらげん」では、ふっくらと炊き上がった魚沼産コシヒカリに鮭や明太子をのせ、ふんわりと握られたおにぎりに、自家製野菜を使ったお惣菜と味噌汁を添えたメニューが人気です。

コメを自前で生産しているため、仕入れの影響はないと言いますが…

来店客

「私のほうは大丈夫なんですけど、横浜の息子が『コメがスーパーに行っても無い。生協で頼んでも無い。アマゾンでも無い』ということで、こちら(新潟)から送りました」

店にも「コメを売ってほしい」と依頼があるといいます。

店員 滝澤祥恵さん

「ここ1週~2週間ぐらい『おコメ売っていますか』というのは、ちらほらあります。この辺のスーパーでも売り切れになって」

コメの品薄の解消に時間がかかっている原因の1つに、猛暑と水不足による「不作」と「品質低下」があるとされています。

魚沼米穀 井上大樹 代表取締役

「去年の場合は、白っぽいお米がすごくたくさんあった」

コメは、粒の大きさや形や色、水分量などで「1等米」「2等米」「3等米」「規格外」の4つに分類されます。

例年、魚沼産コシヒカリは8割が1等米ですが、2023年は4.9%だったそうです。

1俵60キロを精米すると、1等米は約53キロの白米が取れますが、2等米だと約51キロに減ってしまい、結果的にコメの品薄に繋がったのです。

魚沼米穀 井上大樹 代表取締役

「精米したときの減り具合(の影響)は、ものすごく大きいと思います」

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新潟県十日町市の「花水農産」では、コシヒカリなどを生産していますが、去年作ったコメは、例年の品質を大きく下回ったと話します。