米、経済鈍化の地区が過半数 FRB報告、インフレ懸念後退

AI要約

米FRBが発表した最新の景況報告では、全国12地区のうち9地区が経済活動が横ばいか鈍化したと報告し、物価は緩やかに上昇しているとされている。

残りの3地区は経済活動がわずかに増加したとの報告であり、今後数カ月の展望は地区によって異なり、経済活動が安定する見方もあれば鈍化する見方もある。

景況報告によると、インフレ懸念は後退し、今後数カ月も上昇圧力が安定または緩和するとの見通しが多い。

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は4日、全国12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)で、うち9地区が「経済活動は横ばいか鈍化した」と回答したと発表した。7月の前回報告より4地区増えた。物価に関しては「緩やかに上昇した」とし、今後数カ月も「上昇圧力が安定、または緩和する」との見通しが多いとし、インフレ懸念の後退が鮮明になった。

 景況について、残りの3地区は「経済活動がわずかに増加した」と報告した。先行きは「今後数カ月間、経済活動が安定か多少改善する」との見方が多かったが、鈍化を予想した地区もあった。

 8月26日までの報告を取りまとめた。