コメ不足や値上がり「困っている」7割超 代替品は? 民間調査

AI要約

コメ不足や値上がりによる困難な状況が続いている。

消費者は代替品として主にうどんやパスタなどの食材を使用している。

コメ不足に対処するため、高価でも購入するなどの対応策が取られている。

コメ不足や値上がり「困っている」7割超 代替品は? 民間調査

 「令和の米騒動」とも呼ばれるコメ不足やコメの値上がりに困っている割合は7割超に上る――。買い物関連サービスを運営するロコガイド(東京)がこんな切実な調査結果を公表した。食品スーパーの陳列棚からコメがことごとく消える中、コメに代わる主食としては「アレ」が頼られているようだ。

 今回の調査は8月23~25日にインターネットで実施した。小売店のチラシや買い物情報を掲載するウェブサービス・アプリ「トクバイ」の利用者1万2816人(30~60代の女性中心)が回答した。

 トクバイによると、食品スーパーのチラシにコメが掲載される比率は昨夏に65%程度だったが、今年6月ごろから急落。8月上旬には25%程度にとどまっている。コメが各地で品薄状態となり、特売情報として掲載されるケースが激減していると言える。

 コメが入手しにくく、値上がりしている現状については「とても困っている」が全体の45・3%、「少し困っている」は28・2%を占めた。

 その対応策(複数回答可)を尋ねると「販売している店を探して購入」が最多の37・8%になった。「価格が高くても購入」が36・4%で続き、いかに家庭の食卓に欠かせない存在であるかがうかがえる結果になった。「精米ではなくパックご飯などを購入」は10・9%だった。

 コメの代用で登場回数が増えた食材(複数回答可)については「うどん」が50・5%で首位だった。2位以下は「パスタ」42・2%▽「そうめん」40・2%▽「パン」39・5%――の順で、僅差で続いた。冷凍食品や乾麺として比較的長く保存できる食材が好まれている模様だ。【浅川大樹】