もうすぐ日本上陸! 全長4.2mの5人乗りコンパクトSUV フィアット新型「600e」ってどんなクルマ?

AI要約

フィアット新型600eは、1950年代に登場した初代モデルの名前を復活させたEVで、コンパクトSUVとして登場。サイズやパフォーマンス、安全装備などさまざまな面で500eとは異なる魅力を持っている。

新型600eは、EV専用で115kWのモーターを搭載し、ウルトラファスト充電に対応。カラーセラピーを提供するインテリアや最新の安全支援機能も備えている。

欧州市場では600eをベースにしたハイブリッドモデルも登場し、EVシフトのペースに合わせて展開されている。

もうすぐ日本上陸! 全長4.2mの5人乗りコンパクトSUV フィアット新型「600e」ってどんなクルマ?

 ステランティスジャパンは、フィアット新型「600e」の国内販売に先立ち、現在ティザーサイトを公開しています。

 2024年9月10日に発売されるフィアット新型600eは、どんなモデルなのでしょうか。

 初代フィアット600(セイチェント)は、1950年代に登場した、フィアットとして最初のリアエンジンモデルです。全長3.2mのコンパクトなボディとは対象的に広い車室で人気となり、当時ベストセラーモデルとなりました。1969年に生産は中止されています。

 新型600eは2023年7月に世界初公開、およそ55年ぶりに車名が復活しました。

 まもなく日本で登場する予定の新型600eは、「500e」に続くフィアットの新世代EV(電気自動車)で、全長は4171mm×全幅1781mm×全高1523mm(欧州仕様)と、500eよりもひと回り大きいサイズのコンパクトSUVとなります。

 500eの4人乗りに対して、新型600eは5人乗りとなっています。荷室容量は360リッターというスペースを確保しています。

 搭載するモーターの出力は115kW(約156馬力)で、0-100km/h加速は9.0秒というパフォーマンスを誇ります。

 ドライブモードはエコ/ノーマル/スポーツの3つが用意され、ドライバーが任意で選択できます。

 リチウムイオンバッテリーの容量は54kWhで、WLTPモードの一充電航続可能距離は400km以上、アーバンサイクルでは600km以上となります。また100kWの急速充電に対応し、20%から80%までの充電は30分以下となっています。

 エクステリアのデザインは、500eよりもシャープな印象になっています。ホイールは最大18インチを採用し、力強いSUV風の外観となっています。

 インテリアはブランドのポップさを新たに表現、カラーセラピーを提供する初のコンパクトカーとなっています。これは8色のアンビエントとオーディオのアンビエントを組み合わせ、合計64色のマッチングを選択することが可能だといいます。

 最新の安全支援機能も充実。アダプティブクルーズコントロールやブラインドセンサー、自転車や歩行者を認識する緊急ブレーキ、居眠り運転検知機能、360度カメラなどが用意されています。

 なお、発売される9月10日から23日まで、二子玉川ライズ ガレリアにて、フィアットのラインナップ展示をはじめ、フィアット・ブランドの世界観を楽しめる空間が登場。

 さらに期間限定でFIAT CAFFÉもオープン。さらに、600eの特別試乗会やFIATオリジナルグッズの販売など様々な企画を予定しているといいます。

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 新型600eは、サイズ的には2015年秋に日本で登場した現行「500X」と似たボディサイズになっています。

 現行型500Xは、全長4250mm×全幅1800mm×全高1600mmというサイズで、新型600eとほとんどかわりません、

 ただし500Xは、151馬力・270Nmを発生する1.3リッターマルチエア(直列4気筒ガソリンターボエンジン)を搭載。EV専用の600eとは異なる立ち位置となっています。

 ただ、欧州市場ではフィアット新型600eをベースにしたハイブリッドバージョン「600」も登場しています。

 このモデルは、100馬力を発生する1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジンを搭載、6速DCTを組み合わせます。48Vのリチウムイオンバッテリーを搭載するマイルドハイブリッドモデルで、EV走行(e-Launchモード)も可能です。

 新型600は、EVシフトのペースが遅い少数の市場向けにはこのハイブリッドバージョンが用意されるといいます。

 新型500eは日本でも2022年5月に発売されましたが、現在のところ欧州市場にも新型500eをベースにした内燃エンジン車(ICE)などは登場しておらず、EV専用モデルとなっているのが新型600eと異なる点です。