【広がる経済格差】70歳代シニアの単身者世帯・二人以上世帯で貯蓄額と生活費を比較
2024年7月26日に公表された厚生労働省のデータによると、2023年の平均寿命が男性81.9歳、女性87.14歳と前年を上回っています。
退職後の約20年間は社会保障が主な収入源となる老後生活に備えた貯蓄の必要性が高まっており、「老後2000万円」問題が注目されています。
金融広報中央委員会の調査によると、70歳代の単身世帯の平均金融資産保有額は1529万円であり、60歳代の時点で貯蓄額が増加する傾向が見られます。
2024年7月26日に公表された、厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」にて、2023年の平均寿命が男性「81.9年」、女性が「87.14年」となり、前年を上回っています。
仕事を退職して65歳から年金の受給が始まると、平均寿命から考えて約20年間は社会保障が主な収入源となる生活が始まります。
「老後2000万円」問題をうけて老後に向けた充分な貯蓄を備えた方や、資金の準備が遅れている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、70歳代の平均貯蓄額や、貯蓄額の差額から見る経済格差について解説します。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」から、70歳代・単身世帯と二人以上世帯の金融資産保有額を見てみましょう。
●【70歳代】単身世帯の金融資産保有額の平均は1529万円
〈30歳代〉
・平均貯蓄額:594万円
・中央値:100万円
〈40歳代〉
・平均貯蓄額:559万円
・中央値:47万円
〈50歳代〉
・平均貯蓄額:1391万円
・中央値:80万円
〈60歳代〉
・平均貯蓄額:1468万円
・中央値:210万円
〈70歳代〉
・平均貯蓄額:1529万円
・中央値:500万円
次の章では、二人以上世帯の金融資産保有額についても深堀りしていきましょう。
●【70歳代】二人以上世帯の金融資産保有額の平均は1575万円
〈30歳代〉
・平均貯蓄額:601万円
・中央値:150万円
〈40歳代〉
・平均貯蓄額:889万円
・中央値:220万円
〈50歳代〉
・平均貯蓄額:1147万円
・中央値:300万円
〈60歳代〉
・平均貯蓄額:2026万円
・中央値:700万円
〈70歳代〉
・平均貯蓄額:1757万円
・中央値:700万円
単身世帯、二人以上世帯ともに60歳代になると貯蓄額が増えるのは、退職金をもらう時期と重なるためです。
次に65歳以上の貯蓄額の分布図からみる経済格差をご紹介します。