ミライト・ワン×九電工 命を守る電気通信工業の大手2社を比較【ライバル企業の生涯給与】

AI要約

ミライト・ワンと九電工の社員待遇を比較。電気通信工業界での位置づけや業績、社員の平均年収、生涯給与を検討。

ミライト・ワンと九電工は類似の業績を誇り、社員の平均年収もほぼ同程度。生涯給与でもわずかな差があるが、老後の資産形成には影響が少ない。

どちらの企業も安定した老後が期待できる給与体系を持っており、業界内での地位も確立している。

ミライト・ワン×九電工 命を守る電気通信工業の大手2社を比較【ライバル企業の生涯給与】

【ライバル企業の生涯給与】

 猛暑に台風、ゲリラ雷雨……油断のできない夏はまだ続いています。

 豪雨に見舞われた東京の赤坂や麻布十番では道路が冠水し、地下鉄の駅には水が大量に流れ込みました。新宿のマンホールは下から噴き上げる水の勢いで宙に浮き上がっています。

 水害は停電、通信障害などに悪影響を及ぼします。電気や通信は命を守るために欠かせないインフラともいえます。

 今回は建設業のなかで、電気通信工業業界に分類される「ミライト・ワン」と「九電工」の社員待遇を比較してみます。

 ミライト・ワンは1946年創業の大明電話工業が始まり。52年に日本電信電話公社(現NTT)から「通信線路・通信機械・伝送無線の工事参加資格」の認定を受けました。現在は主にNTTグループやKDDIなど通信事業者向けで、特に光ファイバーや5Gネットワークに強みを持っています。

 九電工は1944年設立の九州電気工事がスタート。47年に九州配電(現・九州電力)と配電工事委託請負契約を締結しました。福岡県を拠点とする電気工事業者です。九電系ながら、九電向けは1割程度。首都圏でもビジネス展開し、東南アジアへ進出しています。

 業績はどうでしょうか。

 24年3月期(連結)で比較してみます。売上高はミライト・ワンが5184億円、九電工が4691億円。営業利益は178億円と380億円、純利益は125億円と280億円です。

 有価証券報告書によると、社員の平均年収はミライト・ワンが698万4000円、九電工が700万円。役員報酬は1人あたり平均で1660万円と2450万円となっています。

 年代別の推定年収は、30歳時はミライト・ワンが543万円、九電工が610万円。40歳時は667万円と748万円、50歳時は704万円と791万円です。

 生涯給与はこうなります。

▽ミライト・ワン…2億5800万円

▽九電工…2億6200万円

 両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はミライト・ワン5704万円、九電工5756万円です。85歳時は576万円と520万円。どちらも安定した老後が待っていそうです。

(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp)