〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.48%高、独0.76%高(23日)

AI要約

欧州株式市場は週末に軒並み上昇し、米FRB議長の発言で利下げ期待が高まったことが好感された。

米FRBの利下げに伴い金利動向に敏感な不動産株や小売り株などが買われ、株価は上昇した。

個別銘柄ではJDスポーツ・ファッションやシーメンス・エナジーなどが上昇し、一方でメルローズ・インダストリーズやポルシェが下落した。

 【ロンドン時事】週末23日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比39.78ポイント(0.48%)高の8327.78で引けた。週間ベースでは0.20%高。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.76%高(週間は1.70%高)、フランスCAC40種指数は0.70%高(同1.71%高)、ストックス欧州600種指数は0.46%高(同1.31%高)だった。

 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がジャクソンホール会合で講演し、9月の利下げ開始を示唆したことが好感された。金利動向に敏感な不動産株が買われたほか、小売り株なども高かった。

 FTSEの構成銘柄では、小売り大手のJDスポーツ・ファッションが5.22%高、B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールが3.08%高と相場をけん引。産銅大手アントファガスタも2.68%高と買われた。一方、投資会社メルローズ・インダストリーズはUBSの売り推奨を受けて7.10%安と急落。会計ソフト大手セージが2.00%安、情報サービス会社RELXが0.60%安で続いた。

 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが2.71%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが1.84%高、不動産大手ボノビアが1.83%高と上伸した半面、高級車メーカーのポルシェは0.74%安、業務用ソフトウエア大手SAPは0.47%安、分子診断大手キアゲンは0.33%安で取引を終えた。