〔米株式〕ダウ6日ぶり反落、61ドル安=ナスダックも安い(20日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は利益確定の売りが優勢となり、6営業日ぶりに反落した。

市場では連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演に注目が集まっており、利下げ方針に関する手掛かりを得ようとしている。

ダウ構成銘柄では、ボーイングの下落が大きかった一方で、ホーム・デポやウォルマートなど一部の銘柄が上昇した。

 【ニューヨーク時事】20日のニューヨーク株式相場は利益確定の売りが優勢となり、6営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比61.56ドル安の4万0834.97ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は59.83ポイント安の1万7816.94。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は3963万株減の7億4492万株。

 米経済に対する楽観的な見方や9月の利下げ観測を背景に、ダウは前日まで5連騰し、8月初旬の急落前の水準を回復した。21日には7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表され、23日には経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行う。市場関係者は今後の利下げ方針に関する手掛かりを得ようとしており、積極的な商いは手控えられた。

 市場からは「パウエル議長は講演で9月の利下げ幅については踏み込まないかもしれないが、雇用情勢などに関する見解などについて注目している」(日系証券)との声が聞かれた。

 ダウ構成銘柄では、ボーイングは4.20%安と下げ幅が大きかった。同社が開発中の大型旅客機「777X」の飛行試験を一時停止すると発表したことが嫌気された。インテルは2.46%安、セールスフォースは1.33%安だった。

 一方、ホーム・デポは1.16%高、ウォルマートは1.11%高だった。