〔米株式〕NYダウ反発、410ドル高=ナスダックも高い(23日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、パウエルFRB議長の発言を受けて買いが強まり、ダウ工業株30種平均やナスダックも反発した。

パウエルFRB議長は金融緩和への政策転換を強調し、9月の利下げが意識され、市場に買い勢いが広がった。

個別銘柄ではインテルやハイテク関連銘柄が上昇し、一方でヘルスケア関連銘柄は軟調だった。

 【ニューヨーク時事】週末23日午前のニューヨーク株式市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて買いが強まり、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時15分現在、前日終値比410.44ドル高の4万1123.22ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は295.28ポイント高の1万7914.63。

 パウエルFRB議長は23日、年次シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、インフレ鈍化や雇用情勢の減速を踏まえ、金融緩和へ政策転換する「時機が到来した」と改めて強調した。FRBによる9月の利下げ転換が改めて意識され、買いが勢いづいた。21日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30~31日開催分)では、大多数の参加者が9月利下げが適切との見解を示したことが明らかとなっていた。

 個別銘柄では、前日売り込まれたインテルに安値拾いの買いが入っている。またアップルやセールスフォースなどその他のハイテク関連銘柄も上げが目立つ。一方で、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やメルクなどのヘルスケアが軟調となっている。ダウ30種構成銘柄以外では、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)などの半導体関連に買い戻しが入っている。