原油先物は売り一服、米利下げ期待の高まり受け

AI要約

アジア時間の原油先物は売りが一服。米連邦準備理事会(FRB)の利下げに対する期待が米中の軟調な経済指標を巡る懸念を相殺した。

北海ブレント先物はわずかに上昇し、米WTI先物はわずかに下落。米労働省の雇用統計の算出基準改定が影響を与えた。

FRBが次回の金融政策緩和の可能性を示唆し、市場では米利下げが近いとの見方が広がっている。

原油先物は売り一服、米利下げ期待の高まり受け

Katya Golubkova

[東京 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は売りが一服。米連邦準備理事会(FRB)の利下げに対する期待が米中の軟調な経済指標を巡る懸念を相殺した。

0036GMT(日本時間午前9時36分)時点で、北海ブレント先物は0.03ドル高の1バレル=76.08ドル、米WTI先物は0.05ドル安の71.88ドル。いずれも前日は1%超下落していた。

WTIは21日、米労働省が公表した雇用統計の算出基準改定の結果、3月までの1年間の就業者数が当初発表より大幅に少なかったことが分かり、2月上旬以来の安値を付けた。

一方、22日アジア時間序盤は早期の米利下げの可能性が意識され、売りが一服した。

FRBが21日公表した7月30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、当局者の「大多数」が、経済指標がほぼ予想通りとなれば、次回9月の会合で「金融政策を緩和することが適切となる公算が大きい」という見解を示していたことが分かった。

ANZリサーチは米利下げが近いことが議事要旨で示されたと指摘。金融緩和観測がエネルギー・金属市場の投資家心理を支えるとの見方を示した。