〔欧州株式〕小動き=英0.06%高、独0.24%高(22日)

AI要約

欧州株式市場は22日、小動きを見せた。

FRB議長の講演を待つ中、取引は慎重で利下げ観測が続く中、株価は堅調に推移した。

JDスポーツ・ファッションが好決算で急伸し、一方リーガル・アンド・ゼネラルなど一部の企業が値を下げた。

 【ロンドン時事】22日の欧州株式市場は総じて小動きとなった。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比4.57ポイント(0.06%)高の8288.00で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.24%高、フランスCAC40種指数は0.01%安、ストックス欧州600種指数は0.35%高だった。

 米ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を翌日に控え、内容を見極めたいとの思惑から積極的な取引が見送られた。ただ、FRBが9月に利下げに踏み切るとの観測は根強く、株価はおおむね堅調に推移した。セクター別では、ヘルスケア株や小売り株が買われた。

 FTSEの構成銘柄では、良好な四半期決算を発表した小売り大手JDスポーツ・ファッションが10.69%高と急伸。流通大手テスコが2.00%高、小売り大手フレイザーズ・グループが1.90%高で続いた。一方、再保険大手リーガル・アンド・ゼネラルは2.81%安、資源大手グレンコアは1.94%安、同業アングロ・アメリカンは1.80%安で引けた。

 DAXでは、ドイツ銀行が4.03%高、コメルツ銀行が2.12%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが1.66%高と買われた半面、製薬大手バイエルは1.42%安、化学品商社ブレンタークは1.38%安、自動車部品大手コンチネンタルは0.64%安となった。