〔NY外為〕円、146円台前半(22日)

AI要約

22日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が米長期金利の上昇や日米金利差を意識した円売り・ドル買いに影響され、1ドル=146円台前半まで下落した。

投資家はFRBの金融政策方針を知るため、23日のジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演を待っている。

米景気指標は強弱まちまちだったが、債券が売られる状況で統計を踏まえて米経済のリセッション懸念が弱まっている。

 【ニューヨーク時事】22日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米長期金利の上昇を眺め、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢となり、1ドル=146円台前半に下落した。午後5時現在は146円26~36銭と、前日同時刻(145円20~30銭)比1円06銭の円安・ドル高。

 投資家らは米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策方針の手掛かりを得ようと、23日の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル議長の講演を待っている。

 海外市場では米長期金利の下げ止まりを背景に円売り・ドル買いが強まり、ニューヨーク市場は146円近辺で取引を開始した。米労働省が朝方発表した17日までの週の新規失業保険申請は前週比4000件増の23万2000件と3週ぶりに悪化したものの、市場予想からそれほど乖離(かいり)していなかった。一方、7月の中古住宅販売件数(季節調整済、年換算)は前月比で1.3%増加した。

 この日発表された米景気指標は強弱まちまちな内容だった。ただ、市場からは「統計を踏まえて米経済がリセッション(景気後退)に陥るとの懸念がさらに弱まる中、債券が売られた」(日系金融機関)との声も聞かれた。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1107~1117ドル(前日午後5時は1.1144~1154ドル)、対円では同162円49~59銭(同161円96銭~162円06銭)と、53銭の円安・ユーロ高。