〔ロンドン外為〕円、145円台後半(22日正午)

AI要約

ロンドン外国為替市場での円相場が1ドル=145円台後半に下落。米長期金利の上昇が影響し、日米金利差の拡大による円売り・ドル買いが顕著となった。

円は一時強含んだ後、下落し、時間外取引での米長期金利上昇や欧州株高が要因とされた。ただし、日銀総裁出席やFRB議長の講演を控え、積極的な取引は控えられた。

ユーロやポンドの相場も動きがあり、ユーロは円安・ユーロ高、ポンドはドル高となった。

 【ロンドン時事】22日午前のロンドン外国為替市場の円相場は1ドル=145円台後半に下落した。米長期金利の上昇を受け、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢となった。正午現在は145円72~82銭と、前日午後4時(145円59~69銭)比13銭の円安・ドル高。

 円は朝方に145円30銭台で推移した後、いったん145円00銭台まで強含み、その後はじりじりと水準を切り下げた。時間外取引での米長期金利の上昇が材料視されたほか、欧州株高もリスク選好のドル買いを誘った。

 ただ、植田和男日銀総裁が出席する衆参両院での閉会中審査やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を翌日に控え、積極的な取引は見送られた。

 対ユーロは1ユーロ=162円40~50銭(前日午後4時は161円98銭~162円08銭)と、42銭の円安・ユーロ高。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1140~1150ドル(同1.1120~1130ドル)。

 ポンドは1ポンド=1.3116~3126ドル(同1.3055~3065ドル)。スイス・フランは1ドル=0.8510~8520フラン(同0.8528~8538フラン)。