〔NY外為〕円、145円台前半(20日)

AI要約

20日のニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが強まり、円相場が145円台前半に上昇した。

米長期金利の低下や米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が円高・ドル安を後押しした。

市場では21日のFOMC議事要旨や23日のジャクソンホール会議での発言内容への期待が高まっている。

 【ニューヨーク時事】20日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を背景に、円買い・ドル売りが強まり、円相場は1ドル=145円台前半に上昇した。午後5時現在は145円19~29銭と、前日同時刻(146円55~65銭)比1円36銭の大幅な円高・ドル安。

 ニューヨーク市場は146円35銭で取引を開始。この日は米主要経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、米長期金利が低下。市場が米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げを織り込む中、日米金利差縮小が意識され、円相場はじりじりと上げ幅を拡大した。

 市場では翌21日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30~31日開催分)や、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で23日に講演するパウエルFRB議長の発言内容から今後の金融政策の手掛かりを得ようとの思惑が強かった。

 FRBのボウマン理事は20日の講演で、現行の金融政策スタンスによりインフレの一段の鈍化を見込んでいると指摘した。その上で、今後の指標で持続的なインフレ鈍化が示されれば、景気や雇用に悪影響を与えないための「緩やかな利下げが適切になる」と予想した。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1124~1134ドル(前日午後5時は1.1081~1091ドル)、対円では同161円65~75銭(同162円45~55銭)と、80銭の円高・ユーロ安。