〔NY外為〕円、145円台後半(21日午前10時15分)

AI要約

海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=145円台後半に下落している。

米長期金利の下げ一服などを背景に、円を売ってドルを買う動きが先行。

市場の注目材料はFRBのFOMC議事要旨と植田和男日銀総裁の国会閉会中審査。

 【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク外国為替市場では、円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=145円台後半に下落している。午前10時15分現在は145円60~70銭と、前日午後5時(145円19~29銭)比41銭の円安・ドル高。

 米長期金利の下げ一服などを背景に、海外市場では円を売ってドルを買う動きが先行。この日は米重要経済指標の発表がなく、ニューヨーク市場入りしてからも円安・ドル高地合いが継続している。

 一方、この日予定されている米雇用統計の年次改定公表を前に、米長期金利が一時急上昇。思惑的な円売り・ドル買いに一時146円90銭付近まで下げる場面もあったものの、一方的な円売りの動きは一時的で、その後は145円台後半に戻している。

 市場の次の注目材料は、米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日午後に公表する連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月30~31日開催分)。利下げ方針に関する何らかの手掛かりを得たいとの思惑が強い。週末にはジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えており、様子見気分も広がっている。

 一方、23日に開かれる国会の閉会中審査に植田和男日銀総裁が出席する。同審査は、日経平均株価や円相場の乱高下を受けて行われるもので、立憲民主党など野党は政府が秋にまとめる経済対策や日銀による追加利上げについてただす考えという。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1120~1130ドル(前日午後5時は1.1124~1134ドル)、対円では同161円90銭~162円00銭(同161円65~75銭)と、25銭の円安・ユーロ高。