〔NY外為〕円、146円台前半(19日朝)

AI要約

週明け19日午前のニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=146円台前半に上昇。日米の中央銀行トップの発言機会を前に、海外市場では円が買われドルが売られる動きが見られた。

米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウムが控えており、パウエルFRB議長と植田日銀総裁の発言が注目される。金利差の縮小を意識した取引が行われている。

21日には米労働省が2024年の雇用統計の年次改定を発表する予定で、大幅な下方修正があれば円高・ドル安が一層進むと予測されている。

 【ニューヨーク時事】週明け19日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米金利差の縮小観測を背景に円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=146円台前半に上伸している。午前9時現在は146円30~40銭と、前週末午後5時(147円54~64銭)比1円24銭の大幅な円高・ドル安。

 日米の中央銀行トップによる発言機会を前に、海外市場では円を買ってドルを売る動きが進行した。今週は、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」(22~24日)で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が経済見通しについて講演するほか、植田日銀総裁も衆院財務金融委員会の閉会中審査に出席する。FRBの次の一手は利下げ、日銀は利上げの可能性が高いとみられており、両国の金利差縮小を意識した取引となっている。

 また、米労働省は21日の東部時間午前10時に、2024年の雇用統計の年次改定(暫定)を公表する。大幅な下方修正となれば、円高・ドル安が一層加速するとの見方も浮上している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1030~1040ドル(前週末午後5時は1.1023~1033ドル)、対円では同161円50~60銭(同162円74~84銭)と、1円24銭の円高・ユーロ安。