新興国債券、週間で10億ドルの純流出 5月以来最大=BofA

AI要約

新興国債券は5月以来最大の資金流出を記録し、ハードカレンシー建ての債券が主導していることが分析されている。

地政学的リスクや不確実性が継続しており、資金フローの見通しは依然として暗い状況である。

一方、新興国株には11週連続で資金が流入しており、相対的にポジティブな傾向が見られる。

[ロンドン 16日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)は16日、EPFRのデータを分析した週次リポートで、新興国債券は14日までの1週間で10億ドルの純流出となり、5月以来最大の資金流出に見舞われたと指摘した。

バークレイズのアナリストは、同じデータを分析した別のリポートの中で、新興国債券からの資金流出はハードカレンシー建ての債券が主導しているとし、今後も反転は見込めないとの見方を示した。

ファビアン・ヘロルド氏は「地政学的なテールリスク、特に中東におけるリスクは、依然として主な不確実性の源泉だ」と分析。「資金フローの見通しは、季節的な要因もあって、引き続き暗い」と述べた。

一方、BofAによると、新興国株は10億ドルの純流入で、11週連続で資金が流入した。