一度は手放した日産R32「スカイラインGT-R」が忘れられず…2台目はロールバー入りの本気仕様購入「家族とともに思い出をたくさんつくりたいです」

AI要約

日産「スカイラインGT-R」オーナーのきのしーさんが愛車とその歴史を紹介

過去のトラブルからの再起を経てチューニングされたR32 GT-Rの魅力

家族と共に大切に乗り続けるきのしーさんのGT-R愛

一度は手放した日産R32「スカイラインGT-R」が忘れられず…2台目はロールバー入りの本気仕様購入「家族とともに思い出をたくさんつくりたいです」

数あるホイールメーカーのなかでも、作り手とファンを繋ぐオフ会(感謝イベント)を開催しているRAYS(レイズ)。富士スピードウェイで開催された「レイズファンミーティング」は、第3回を迎えた2024年も全国から新旧RAYSホイールを履くクルマとオーナーが会場を埋め尽くしました。参加した約700台の中から、アグレッシブな走りを予感させる日産R32型「スカイラインGT-R」を紹介します。

日産「スカイラインGT-R」の象徴といえるリアの丸テール以外は全体に色味を抑えつつ、フロントはBee Racing製のリップスポイラーにFEAST製のカナードなどを装着。リアはトップシークレット製の大型ディフューザーをチョイスし、精悍さ漂うスタイルに仕上がったR32 GT-R。GT-Rに対して深い愛情を持つ“きのしー”さんだが、過去に1度、R32から降りた経験がある。

「長期間エンジン不調に悩まされており、2度オーバーホールを施したけれど、完調には至らず、膨れ上がる修理費以上に、先の見えないトンネルに迷い込んだようで心が折れました」

と当時を振り返る。それは2011年のことだ。その後、約3年GT-Rのない生活を過ごしていたが、妻の友人であるR33オーナーと出会い、実車を見たことでGT-Rへの思いが再燃。2014年に購入を決意し、探して手に入れたのが今の愛車だ。ちなみにノーマルに近いものではなく、最初から大幅に手の入ったチューニングカーを選んでいる。それはなぜか?

「ジムカーナ競技に参戦した車両で、ロールケージを含めてあらゆる補強が施されていました。敬遠される方も多いと思いますが、買ってから同様の仕様に仕立てるには相当な費用がかかります。だったら、最初から出来上がっているものを買って、あとから修理していくほうが安いと判断しました」

と語る。内外装だけでなく、エンジンにも手が入っている。BNR34の最終限定車「Nür」に搭載された、各パーツの重量差を近づけた高精度エンジンを搭載し、HKSのGT2530タービンを組み合わせる。大幅なパフォーマンスアップに対して、RDD製ローターと大型のブレンボ製キャリパーを組み込み、制動力を強化。トータルバランスを考慮したチューニングを施している。

ホイールはスポーツ系鍛造ホイールの鉄板であるVOLK RACING TE37の進化版であるSAGA。カラーは前愛車からホワイトと決めていたので、発売と同時に迷うことなくオプション塗装をオーダーし、マニアが見れば「おっ」と目が止まるこだわりの仕様となっている。ちなみにセンターキャップを取り付けたのはドライブシャフト先端のサビ隠しだと教えてくれた。

さすがに車齢30年以上が経過し、細かいトラブルも続発。現在もボンネットワイヤーが伸びているのか、開閉に難ありである。ただ、現在は最初のR32時代と異なり、全幅の信頼をおく主治医がいるので心強い。また、妻を含めて家族もGT-Rが好きで、維持し続けることに理解もある。今後大きく手を加える気はないが、これからも大切に乗り続け、家族とともにさらに多くの思い出を作りたいと考えている。再び悲しい思いをすることはないだろう。