貯金ゼロから5000万円分のポイントを貯めた“ポイ活の帝王”「本業の不振で収入が3分の1以下に激減」からいかに脱却したか

AI要約

しんぽい氏はポイ活を通じて5000万円以上のポイントを貯め、家賃や光熱費、子供の小遣いまでポイントで支払う生活を送っている。

ポイ活にハマったきっかけはテレビ業界の不振で収入が激減したこと。初めてポイントを受け取った際の驚きからポイ活にのめり込んでいった。

ポイントサイトを利用したクレカの新規発行や高額ポイント案件の実践により、ポイント活動を始めて1か月で25万円分ものポイントを獲得したが、初回ポイントの枯渇に直面した。

貯金ゼロから5000万円分のポイントを貯めた“ポイ活の帝王”「本業の不振で収入が3分の1以下に激減」からいかに脱却したか

 クレジットカードや電子マネーなどの買い物でポイントを貯める“ポイ活”。昨今の物価高の影響で注目度が増すなか、ポイントだけで生活する“ポイ活長者”も登場している。「これまで貯めたポイントは計5000万円分以上。今では家賃や光熱費、子供の小遣いまでポイントで支払う生活を送っています」と語るのは“ポイ活の帝王“の異名を持つインフルエンサーのしんぽい氏(44)だ。

 現在は“お得オタク”を自称し、ポイ活系インフルエンサーとして家族を支えるしんぽい氏は、いかにしてポイ活長者となったのか。しんぽい氏がポイ活にハマったきっかけは仕事で裏方として携わっていたテレビ業界の不振だった。

「2018年には収入が前年の3分の1以下に激減。同年の夏には預金口座もほぼ底をつき、これまではレストランや家族旅行で祝っていた娘の誕生日も、近所のラーメン屋に連れていくのがやっとでした」(しんぽい氏。以下「」内は同じ)

 当時はクレカも持ったことがない生粋の現金派で、仕事でもプライベートでもポイ活とは無縁の生活だったというしんぽい氏。「家族もいるのでなんとかしなくては」と、もがいていたある日。クレジットカードの新規発行で数千円分のポイント還元をするポイントサイトを発見したことがターニングポイントになる。初めてポイントを受け取った時の感動をこう語る。

「ポイ活の知識が全くなかったので、クレカをつくるだけで数千円分のポイントがもらえることに驚き、『これだけで生活ができるのでは?』と思い、ポイ活にのめりこんでいきました」

 以降、ポイントサイトを利用したクレカの新規発行や証券口座の開設、不動産投資セミナーへの参加など、1回で数千円~1万円超相当のポイントを獲得できる“高額案件”を片っ端から実践。ときには妻にも協力してもらい、本格的にポイ活を始めて1か月で約25万円分ものポイントを獲得した。

 ただし、順調な滑り出しに見えたしんぽい氏はすぐに頭を抱えることになる。

「高額のポイントがもらえるのは“新規登録者限定”や“初回利用限定”のものがほとんど。私はあっという間にやり尽くしてしまったので、他の道を模索しなければなりませんでした。これ以上は初回の高額ポイントがもらえないと悟り、新規発行しまくった70枚超のクレジットカードを有効活用しようと考えました。

 普段利用するお店や施設に応じて、最もポイント還元率の高いクレカを自然と使い分けられるようになりました。ただ、妻に会計を任せた際にもつい気になってしまい『ちょっと待った。このクレカだと3%還元だからこっちで会計を』と口出しして煙たがられたこともありました(笑)」

 さらに、毎月の固定費の支払いにもポイ活を組み込むようになった。

「水道光熱費、ネット回線、携帯料金などはポイント高還元キャンペーン期間中のクレカに決済を切り替え、毎月数%のポイントを獲得するようにしました。

 ポイ活を始めた翌年の2019年には、SNSで自分と同じようにポイ活に励む人たちとの情報交換が活発化し、より高度なポイ活術を会得しました。クレカ支払いとお店独自のポイントカードの提示による“ポイント2重取り”を基本に、電子マネーへのチャージやポイントが加算されるサイト・アプリの経由も併用することで“3重取り”“4重取り”を覚えたことで、より効率よくポイントを集められるようになりました」

【プロフィール】

しんぽい:“ポイ活”の達人。クレジットカード70枚を駆使し、生活費をポイントで支払う。妻と娘の3人暮らし。【Xアカウント】@Sinpoi_OTOKU