英政府、イングランド銀外部委員に経済学者のテイラー氏指名

AI要約

英財務省は、イングランド銀行の金融政策委員会にアラン・テイラー氏を指名した。テイラー氏は米国の経済学教授であり、金融業界と学界で豊富な経験を持つ。彼はハスケル委員の後任として9月に就任予定。

テイラー氏は英ケンブリッジ大学と米ハーバード大学で学び、金融政策についての共著研究も行っている。彼の専門分野は国際経済と金融危機である。

ハスケル氏はMPCの中でタカ派的な委員の一人であり、最近の政策金利の決定においても意見が割れた。テイラー氏の加入により、委員会の専門的な視点が広がることが期待される。

英政府、イングランド銀外部委員に経済学者のテイラー氏指名

[ロンドン 16日 ロイター] - 英財務省は16日、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)の外部委員にアラン・テイラー氏を指名したと発表した。ハスケル委員の後任として9月2日に就任する。

テイラー氏は英国出身で、現在は米ニューヨークのコロンビア大学の経済学の教授。国際経済と金融危機を専門とする。米金融大手モルガン・スタンレーや米大手債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)、米コンサルティング会社マッキンゼーでシニアアドバイザーを務めてきた。

リーブス財務相は「テイラー教授の金融業界と学界の両方における豊富な経験は、金融政策委員会に貴重な専門的見解をもたらすだろう」と述べた。

テイラー氏は英ケンブリッジ大学で学び、米ハーバード大学で経済学の博士号を取得した。

米サンフランシスコ地区連銀が2023年9月に発表した研究で、テイラー氏と共著者らは、金融引き締め政策は少なくとも12年間はその国の潜在的な経済力に影響する可能性があるとの見解を示した。

ハスケル氏はMPCの中で最もタカ派的な委員の一人。英中銀が今月1日に発表した政策金利を巡っては、約16年ぶりの高水準である5.25%からの引き下げではなく、据え置きに投票した少数派(9人の委員の中で4人)だった。