BofA顧客、米国株に押し目買い-1カ月ぶりの買い越し

AI要約

米バンク・オブ・アメリカ(BofA)の顧客は先週、米国株の急落とその後の回復局面で買いを入れたため、約1カ月ぶりに買い越しとなった。

ジル・キャリー・ホール氏率いるBofAのクオンツ担当ストラテジストは13日のリポートで、機関投資家が差し引き58億ドルの米国株買いを主導したと指摘。資金流入は2008年までさかのぼるBofAのデータで10番目に大きく、5週間ぶりの純流入となった。

S&P500種株価指数は先週、2022年以来の大幅高と大幅安の両方を記録し、週間ではほぼ横ばいで終えた。

(ブルームバーグ): 米バンク・オブ・アメリカ(BofA)の顧客は先週、米国株の急落とその後の回復局面で買いを入れたため、約1カ月ぶりに買い越しとなった。

ジル・キャリー・ホール氏率いるBofAのクオンツ担当ストラテジストは13日のリポートで、ヘッジファンドや個人投資家が株式を売却する中、機関投資家が差し引き58億ドルの米国株買いを主導したと指摘。資金流入は2008年までさかのぼるBofAのデータで10番目に大きく、5週間ぶりの純流入となった。

S&P500種株価指数は先週、2022年以来の大幅高と大幅安の両方を記録し、週間ではほぼ横ばいで終えた。

セクター別では、テクノロジーと通信サービスが週間および年初来で最大の資金流入となり、テクノロジーは4週ぶりの資金流入を記録した。

金融はハイテクと通信サービスに次ぐ買い越し。工業は3月以来の大幅な資金流入を記録した。

エネルギー株や生活必需品銘柄、不動産株、公益株は売られた。エネルギー株は3週連続の売り越し。

キャリー・ホール氏は「秋には顧客のフローが弱まる傾向がある」と指摘し、米大統領選挙に向けて高いボラティリティーが続くとの見通しを示した。

原題:BofA Clients on Dip-Buying Spree Snag $5.8 Billion of US Stocks(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.