午前の日経平均は続伸、ハイテク株が押し上げ 一時3万6000円台

AI要約

日経平均は前営業日比760円55銭高の3万5785円55銭で続伸し、ハイテク株の支援もあり一時3万6000円を回復。しかし、もみ合いの展開となった。

今週は米国の重要経済指標が控えており、市場は先進きを注視。お盆休みで薄商いのリスクも警戒されている。

東証株価指数(TOPIX)も続伸し、主力株は東京エレクトロンやアドバンテストなどが5%超高。一方、シャープや明治ホールディングスは5%超で安くなった。

午前の日経平均は続伸、ハイテク株が押し上げ 一時3万6000円台

[東京 13日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比760円55銭高の3万5785円55銭と、続伸した。連休中に米ナスダックが上昇したことや、ドル/円が147円台で安定的に推移していることなどが支援材料となった。日経平均は指数寄与度の高いハイテク株が押し上げ、心理的節目の3万6000円を回復する場面がみられた。買い一巡後はもみ合いの展開となった。

日経平均は465円で寄り付き、前場中盤には1000円高の3万6025円92銭まで上昇した。その後は上げ幅を縮小し、日経平均は800円ほど高い3万5800円近辺でのもみ合いが継続した。

今週は米国で7月の卸売物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)など、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の先行きを見極める上で重要な経済指標を控えている。市場では「売りの抵抗感は和らいでいるものの、先週の暴落からの全値戻しは経済指標次第となるだろう」(アイザワ証券の坂瀬勝義国内情報課長)との声が聞かれた。

そのほか、国内ではお盆休みで市場参加者が少なくなることが想定され、「薄商いの中で株価が変動するリスクについては注意が必要」(国内証券ストラテジスト)との見方もあった。

東証株価指数(TOPIX)も続伸し、1.78%高の2527.40ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆5017億6600万円。東証33業種では、値上がりは保険、海運、電気機器、鉱業、証券など27業種、値下がりは空運、陸運など6業種だった。

主力株は、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソニーグループが5%超高。荏原製作所は8%超高、楽天グループ、キーエンスは7%超高だった。

半面、シャープ、明治ホールディングスは5%超安、花王は2%超安だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1132銘柄(68%)、値下がりは485銘柄(29%)、変わらずは24銘柄(1%)だった。