「自分の部下はアホばかり」と嘆くのは大間違い…有能なリーダーの周りにはアホが集まりやすい納得の理由

AI要約

上司が部下を「アホ」と認定する前に、自身が「アホな上司」になっていないかを考えるべき

部下を育成しチームを成功させるためには、相手に期待しすぎず、期待値コントロールのスキルを身につけることが重要

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■部下の力を引き出せずアホ認定していないか

 遅刻ばかりする、マナーがなっていない、結果を出してくれない、何を考えているのかわからない――。

 そんな「自分の思うように動いてくれない部下」に頭を悩ませるのは、古今東西変わらない上司の宿命、とも言えるのではないでしょうか。

 自分は「部下ガチャ」に外れ、デキの悪い部下を引き当ててしまった運の悪い上司……そんなふうに思ってしまうときもあるかもしれません。しかし、本当にそうなのでしょうか?

 上司である自分が部下の能力を引き出せなかった、活躍できる環境をつくってあげられなかった、ということは考えられないでしょうか。相手をいわゆる「アホな部下」にしてしまったのは自分、ということも大いに考えられるのです。

 上司たるもの「チームの先頭に立ち、時に厳しく指導しながら部下たちを引っ張っていかなければならない」といったイメージは過去のものとされ、傾聴力や共感力が上司の必須スキルとして語られるようになりました。上司と部下の関係も大きな変曲点を迎えていると言えます。

 そのようなビジネスシーンにおいて、チームマネジメントを成功させ、結果を出せる人材を育成するには、部下を「アホ」にさせないための見極めと、自分が「アホな上司」にならないための心得の両方が必要なのです。「アホな部下」が、もともとアホとは限りません。部下をアホにしない、そして自分もアホな上司にならないために意識したい点を5つご紹介します。

■相手に期待しないこと これをすべての前提に

 ①相手に期待しすぎない

 そもそも、アホな部下とはどのような部下を指すのでしょうか。冒頭で「自分の思うように動いてくれない部下」と例を挙げましたが、部下を自分の思い通りに動かそうと考えているのであれば、その思いはできるだけ早く手放したほうがよさそうです。

 なぜなら、自分の理想を相手に押しつけ、期待しすぎてしまうことによって、相手を「言う通りにできないアホな部下」と勝手にアホ認定してしまうから。結果として、「部下が思うように動いてくれない」という悩みを自ら増やしているだけなのです。

 そこではじめに身につけたいのは、「期待値コントロール」のスキルです。自分を含め、誰もが不完全であり、世の中に完璧な人はいないと理解し、「人も物事も自分の思い通りにはならない」と受け入れることから始めると、気持ちがラクになれます。

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