韓国株8%超下落、サーキットブレーカー4年ぶりに発動

AI要約

韓国株が米景気後退懸念で大幅続落し、取引が一時中断。KOSPIは8.1%安を記録し、4年ぶりの措置が発動。

サイドカーやサーキットブレーカーなどの措置が初めて適用され、急激な価格変動を抑えるための措置が取られた。

当局は投資家心理を安定させるために複数のコメントを発表し、必要に応じて対応する姿勢を示している。

Jihoon Lee

[ソウル 5日 ロイター] - 5日の韓国株式市場は、米景気後退懸念を受けた世界的なリスク回避の動きから大幅続落し、取引を一時中断する措置が4年ぶりに発動された。

ベンチマークの総合株価指数(KOSPI)は2日に3.7%下げたのに続き、この日も売りが優勢となり、午後の取引で一時8.1%安を付けた。この日の下げは2020年3月以来の大きさとなる見通し。

これを受けてKOSPIでは20年以降で初めてサイドカーによる取引制限とサーキットブレーカーが発動された。これらの措置は新興企業向け株式市場コスダック指数でも発動された。

サイドカーは株価指数先物が急激に下落または上昇した時に作動し、急激な価格変動を抑えるためにプログラム取引を5分間停止する。サーキットブレーカーは指数が8%超下落または上昇した場合に作動し、株式およびデリバティブ(金融派生商品)の取引全てを20分間停止する。

韓国当局は、投資家心理を落ち着かせるために複数のコメントを発表。財務相は緊急時対応措置に基づき市場の変動に対応すると表明した。