〔欧州株式〕軒並み続落=英1.31%安、独2.33%安(2日)

AI要約

欧州株式市場は週末2日続落し、米国の景気減速懸念が影響。株価は大幅に下落し、金融株や金属鉱山関連株が特に低下。

主要株価指数ではFTSE100、DAX、CAC40種指数がそれぞれ下落し、特に金融関連や小売り大手の株が売られた。

一方、インターナショナル・エアラインズ・グループやキアゲンなど一部の銘柄は上昇。投資家の警戒感が高まっている状況。

 【ロンドン時事】週末2日の欧州株式市場は軒並み続落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比108.65ポイント(1.31%)安の8174.71と大きく値を下げた。週間ベースでは1.34%安。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は2.33%安(週間は4.11%安)、フランスCAC40種指数は1.61%安(同3.54%安)、ストックス欧州600種指数は2.73%安(同2.921%安)だった。

 世界的に株安が進む中、低調な米雇用統計の発表を受けて米国の景気減速懸念が強まり、欧州株にも波及。株価は大幅に下落した。投資銀行など金融株が低下したほか、金属鉱山関連株も金と銅価格の下落が響いた。

 FTSEの構成銘柄では、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループ(7.13%安)や生命科学分野などの専門的商品・サービスを提供するディプロマ(6.99%安)、小売り大手JDスポーツ・ファッション(6.57%安)が大きく売られた。一方、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG、4.66%高)や大衆医薬品のヘイリオン(2.74%高)が買われた。

 DAXでは、電力大手RWEが7.85%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーが7.46%安、通販大手ザランドは5.97%安となり、下げを主導。他方、分子診断大手キアゲンは1.58%高、化学品商社ブレンタークは1.17%高だった。