航空大手2社、増収減益 訪日客好調も人件費増 4~6月期

AI要約

航空大手2社の2024年4~6月期連結決算が31日に発表された。日本航空は過去最高の売り上げ収益を達成したが、人件費や燃料費の増加により利益は減少した。一方、ANAホールディングスも売上高が過去最高だったが、エンジン不具合による整備費増加などが影響し、利益は減少した。

日本航空の売上高は前年比11.2%増の4240億円で、訪日客需要や国際旅客収入が好調だった。しかし、人件費と燃料費の増加により純利益は39.4%減少した。

ANAホールディングスの売上高は12.1%増の5167億円で過去最高を記録したが、エンジン問題による整備費の増加などが利益を減少させた。

 航空大手2社の2024年4~6月期連結決算が31日、出そろった。

 好調な訪日客需要を背景に、日本航空は売上高に当たる売り上げ収益が12年の再上場後、同期として過去最高を更新。ANAホールディングス(HD)も売上高が過去最高だった。しかし、燃油費や人件費が膨らみ、2社とも利益は減益となった。

 日航の売り上げ収益は、前年同期比11.2%増の4240億円。訪日客に加え、日本からの出張需要が回復傾向にあり、国際旅客収入が好調だった。一方、賃上げの実施などで人件費が膨らんだほか、円安に伴う燃油費の増加で、純利益は39.4%減の139億円だった。

 ANAHDの売上高は12.1%増の5167億円、純利益は19.5%減の247億円だった。売上高は過去最高だったものの、エンジン不具合による整備費増などが響き、減益だった。