〔米株式〕NYダウ反落、115ドル安=ナスダックは高い(29日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、利益確定の売りにより反落。前週末の大幅上昇を受けている。

ダウ工業株30種平均は下落し、ナスダック総合指数は上昇している。

米主要企業の決算が進行中であり、個別銘柄ではマクドナルドやテスラが上昇している。

 【ニューヨーク時事】週明け29日午前のニューヨーク株式相場は、前週末の大幅上昇を受けた利益確定の売りに反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時40分現在、前週末終値比115.17ドル安の4万0474.17ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は97.63ポイント高の1万7455.51。

 ダウは前週末、早期利下げ期待が高まる中を買い進まれ、一時800ドル超高となった後、600ドル超高で終了。6月の米個人消費支出(PCE)物価指数でインフレ鈍化基調の継続が確認されたことが支援材料だった。

 この日は大幅高の反動から利益確定の売りが先行。30、31両日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、週内には米雇用統計やADP全米雇用報告などの発表を控えており、ひとまず持ち高を調整する動きが中心となっている。

 一方、米主要企業の2024年4~6月期決算が本格化している。マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)、アマゾン・ドット・コム、アップルなどIT大手の四半期決算の内容を見極めたいとの思惑も広がっているもよう。

 個別銘柄では、マクドナルドが3%超上伸。4~6月期決算は減収減益となり、1株当たり利益(EPS)が市場予想を下回ったにもかかわらず、買いを集めている。最近値を下げていたテスラは6%超高。一方、前週末に業績予想引き上げを受けて急騰したスリーエム(3M)は1.8%安、シェブロンは1.7%下落している。