〔東京外為〕ドル、153円台後半=調整的な買いで小幅上昇(30日午前9時)

AI要約

30日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場は、153円台後半で小幅に上昇している。前日の海外市場では狭いレンジ取引が続き、日銀決定会合を控えて動意に乏しい状況が続いている。

日銀決定会合では利上げの有無が焦点であり、現状維持の見方が支配的。ユーロは対円、対ドルで小幅な下落が見られる。

 30日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外時間に調整的な買いが優勢となったことから1ドル=153円台後半で小幅に上昇している。午前9時現在、153円81~83銭と前日(午後5時、153円60~61銭)比21銭のドル高・円安。

 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間終盤からの買い戻しが続き、154円前後に浮上。米国時間の序盤には154円20銭前後に小幅に続伸した。ただ、さらに上値を追うには至らず、中盤以降は154円前後の狭いレンジ取引に終始した。東京時間の早朝も同水準で推移した後、午前9時前にやや売られた。

 東京時間は、今日から始まる日銀金融政策決定会合を控えて、「動きにくい地合いになるだろう」(FX業者)とみられる。前日の東京時間は、実需筋の売買や投機筋のポジション調整で上下したが、「結果的には、下にいってこいで方向感を欠いた」(大手邦銀)とされる。本日も「なお上下動はあるだろうが、日銀決定会合やFOMCの決定などを見極めたい、とのムードが強い」(同)ため、動意に乏しい状況が続きそうだ。

 日銀決定会合では利上げの有無が焦点だが、「今のところは現状維持との見方がやや支配的で、利上げが行われた場合には相応の反応がありそうだ」(同)との声が聞かれる。 ユーロは対円、対ドルで小幅下落。午前9時現在、1ユーロ=166円41~43銭(前日午後5時、166円57~59銭)、対ドルでは1.0819~0819ドル(同1.0843~0844ドル)。