NY外為市場=ドル安定的、主要中銀の政策決定や米雇用統計待ち

AI要約

ニューヨーク外為市場ではドルが安定的に推移し、注目すべきイベントが続く中、ドル指数は0.18%高の104.56を記録。

日銀と英中銀の金融政策決定に注目が集まる中、日銀が追加利上げを決定する可能性についての見方が分かれており、市場の動向は米国株にも左右される。

さらに、ポンドの動向は英中銀による政策金利引き下げに関する期待や、政府の歳出削減策による反応などが影響する状況が続いている。

NY外為市場=ドル安定的、主要中銀の政策決定や米雇用統計待ち

[ニューヨーク/ロンドン/東京 29日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが安定的に推移した。週内に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、日銀とイングランド銀行(英中銀)の金融政策決定、さらに8月2日に発表される米雇用統計に注目が集まる。

終盤の取引で、ドル指数は0.18%高の104.56。

ドル/円は0.13%高の153.995円。ドルは一時0.49%下落したものの、切り返した。

ユーロ/ドルは0.33%安の1.0821ドル。

日銀と米連邦準備理事会(FRB)は同じ30─31日に政策決定の会合を開く。FOMCでは据え置きが予想されているが、日銀は追加利上げを決定するかが注目される。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの市場戦略グローバルヘッド、ウィン・シン氏はメモで、日銀が「ハト派的な利上げ」を行う公算が大きく、円がさらなる上昇の勢いを得るのは難しい可能性があると述べた。

バークレイズ証券のチーフ為替ストラテジスト、門田真一郎氏は、先週の世界株安を受け、安全通貨としての円への需要が増したことに言及し「米国株が引き続き鍵を握っている」と指摘。「市場の動きは米国株が主導しており、米国株が安定するかどうかを見極める必要がある。と述べた。

ポンド/ドルは0.01%安の1.28645ドル。

市場では英中銀が8月1日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.25%ポイント引き下げ、5%にするという見方が大勢となっている。英国債利回りは29日の取引で低下し、ポンドを圧迫した。

リーブス英財務相はこの日、歳出削減策を発表したものの、ポンドは反応薄だった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.22%安の6万7390ドルだった。

ドル/円 NY午後4時 154.00/154.01

始値 153.68

高値 154.20

安値 153.60

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0822/1.0826

始値 1.0834

高値 1.0835

安値 1.0804