〔東京外為〕ドル、153円台前半=様子見でもみ合い(29日午後3時)

AI要約

29日午後の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が様子見姿勢で153円台前半から半ばのレンジで推移している。

市場では日米の金融政策決定会合を控え、ドルの買いや売りが入り混じる展開となっている。

ユーロは対円で上昇し、対ドルで下落しており、方向感を得られない状況が続いている。

 29日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日米の金融政策決定会合を控えて様子見姿勢が広がり、1ドル=153円台前半から半ばのレンジでもみ合っている。午後3時現在は、153円38~38銭と前週末(午後5時、153円91~92銭)比53銭のドル安・円高。

 朝方は、国内輸入企業による実需買いや日経平均株価の大幅高を受けたリスク選好のドル買いが優勢となり、154円30銭台まで上昇。しかし、その後は時間外取引の米長期金利低下に足を引っ張られたほか、国内輸出企業の売りが増加し、153円近辺まで水準を切り下げる展開になった。正午に向けては押し目を拾う動きがみられ、153円40銭台に持ち直した。

 午後序盤は調整買いなどが先行し、153円70銭付近まで上値を伸ばしたが、買いは続かず、その後は153円30~60銭台のレンジで方向感なく推移している。

 ドル円は仲値公示にかけて1円以上値を下げたが、市場関係者は「月末のスポット応当日に当たり、実需のドル売り・円買いが多く入った」(国内証券)と説明。その後は「日銀の金融政策決定会合などを控え、様子見姿勢が広がっている」(資産運用会社)と指摘され、方向感は得られていない。この後も動意の乏しい展開が見込まれる。

 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルで下落。午後3時現在、1ユーロ=166円55~57銭(前週末午後5時、166円98~99銭)、対ドルでは1.0859~00859ドル(同1.0849~0850ドル)。