クラッチ操作不要で変速…ヤマハ発動機が開発、2輪向け新機構の効果

AI要約

ヤマハ発動機が新技術「Y―AMT」を開発し、クラッチ操作不要の2輪車向け自動変速機構を紹介。

技術搭載車は足の姿勢が安定し、アクセルとブレーキの操作に集中できるため、安定した走行を楽しめる。

オートマチック(AT)限定免許で運転可能で価格差は標準製品とほとんどない見通し。

指の操作による「MTモード」と変速を自動化する「ATモード」を備え、操作の切替はハンドルスイッチボックスのボタンで行う。

ヤマハ発動機はこれまで継続的に自動変速技術を開発し、高いスポーツ性と利便性を両立した「Y―AMT」を実現。

クラッチ操作不要で変速…ヤマハ発動機が開発、2輪向け新機構の効果

ヤマハ発動機はクラッチ操作を不要にし、手元のスイッチを指で操作して変速できる2輪車向け自動変速機構の新技術「Y―AMT(ワイ・エーエムティ)」を開発した。2024年に国内で発売予定のスポーツバイクの新製品「MT―09 Y―AMT」に搭載した後、複数モデルに展開する。同技術搭載車はクラッチレバーとシフトペダルが不要。足の姿勢が安定するほか、アクセルとブレーキの操作に集中できる。ライダーは安定した走行を楽しめる。

同技術搭載車は指の操作による「MTモード」と、変速を自動化する「ATモード」を備えている。モードの変更はハンドルスイッチボックスの切替ボタンで行う。搭載車はオートマチック(AT)限定免許で運転できる。標準製品と搭載車とで大幅な価格差は出ない見通し。

ヤマハ発動機は06年に世界初の2輪車用自動化MTシステム「YCC―S」を開発・実用化。同様の機構を4輪バギーにも搭載するなど継続的に開発を進めてきた。

Y―AMTは一連の技術の発展により、高いスポーツ性と利便性を両立した。同技術搭載車を、人と機械の一体化を目指す同社の開発思想「人機官能」を実現する商品として訴求する。