〔NY外為〕円、154円近辺(29日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場の円相場は、日米の金融政策会合や米雇用統計の発表を控えて様子見気分が強まり、小幅下落した。

イスラエルとヒズボラの緊張関係が市場に影響し、地政学リスクを警戒したドル買いも入った。

ユーロは対ドルで弱含み、対円ではやや円高方向に推移した。

 【ニューヨーク時事】週明け29日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日米の金融政策会合や米雇用統計の発表などを控えて様子見気分が強まる中、1ドル=154円近辺に小幅下落した。午後5時現在は153円98銭~154円08銭と、前週末同時刻(153円74~84銭)比24銭の円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は153円88銭で取引を開始。この日は主要な米経済指標の発表がなく、新規材料に乏しかった。30、31両日には日米の金融政策会合が開催されるほか、週内には7月の米雇用統計などの発表も控えているため、様子見気分が強まり、終盤にかけては154円近辺の狭いレンジで推移した。

 一方、イスラエルのメディアは、同国が占領するゴラン高原の町マジュダルシャムスのサッカー場に27日、ロケット弾が着弾し、子供を含む少なくとも12人が死亡したと報道。同国軍はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの仕業だと断定し、27日夜から28日未明にかけてレバノン南部などのヒズボラ関連施設を空爆。ロイター通信によると、複数のイスラエル当局者は29日、ヒズボラに対する報復により中東で「全面戦争」を招くことは望んでいないと語ったものの、市場では地政学リスクを警戒したドル買いも入ったもようだ。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0816~0826ドル(前週末午後5時は1.0851~0861ドル)、対円では同166円61~71銭(同166円87~97銭)と、26銭の円高・ユーロ安。