新NISAを初めて3ヶ月で「令和のブラックマンデー」で驚愕! 月10万円の積み立ては「半額」にしたほうがよいでしょうか?

AI要約

2024年8月5日に日経平均株価が過去最大の下げ幅を記録し、投資家に大きな影響を与えた出来事を取り上げた記事。

暴落を受けても冷静にリスクをコントロールし、積極的に投資を継続することが重要であると述べられている。

株式市場の変動は避けられず、長期的な視点で資産形成を考えることが大切である。

新NISAを初めて3ヶ月で「令和のブラックマンデー」で驚愕! 月10万円の積み立ては「半額」にしたほうがよいでしょうか?

2024年8月5日、日経平均株価は過去最大の下げ幅を記録しました。「令和のブラックマンデー」とも呼ばれていますが、一時的に資産が大きく毀損(きそん)してしまった方もいるのではないでしょうか。

しかし、株式市場は常に変動している以上、いつか暴落は起こります。投資を通じて市場に参加している以上、暴落を避けることはできません。

そこで本記事では、令和のブラックマンデーを経て、今後どのように投資と向き合うべきか解説します。

2024年8月5日、日経平均株価は4451円28銭安の3万1458円42銭で取引を終えました。下げ幅は過去最大、下落率(12.4%)は史上2番目の数字で、ニュースでも大きく取り上げられました。

日経平均株価に連動するインデックスファンドを保有している方の場合、1日で運用資産の10%以上が失われたことになります。

日経平均株価が暴落した主な要因としては、日本銀行の追加利上げやアメリカ国内の景気の冷え込み懸念などが挙げられます。

2024年から新NISAが始まったこともあり、投資を始めたばかりという方もいるでしょう。2023年から2024年の中盤にかけては株価が堅調だったこともあり、突然の大暴落を受けて大きな影響を受けた方もいるのではないでしょうか。

しかし、経済は循環している以上、好調なときも不調なときもあります。さまざまな状況変化が起きても冷静に対処できるように、リスクをコントロールしなければなりません。

日経平均株価の大暴落を受けて、投資を始めたばかりで「積立金額を減らしたほうがよいかもしれない」と考えた方もいるかもしれません。

しかし、暴落が起こると金融資産を割安で購入できるタイミングといえます。割安なタイミングで購入できれば、その後の上昇局面で大きな利益を得られる可能性があります。

そのため、毎月の積立金額を無理なく設定している場合、設定を変える必要はありません。例えば、毎月10万円を積立投資している方であれば、そのまま10万円の積立投資を継続するとよいでしょう。

積立を中止したり、積立金額を減らしたりしてしまうと、その後の上昇局面で得られる利益が小さくなってしまいます。もし大暴落を受けてパニックになり、資産を売却すると損失が確定するだけでなく、その後の上昇局面で利益を全く得られません。

つまり、基本的には慌てずにじっとしていることが正しい選択となります。実際に、翌2024年8月6日には株価が大幅に反発して、過去最大の上げ幅を記録しました。

今回の乱高下はやや極端なケースではありますが、8月5日に運用している資産を売却すると、8月6日の上昇を受けられずに終わっていたことになります。

株式市場は上昇と下降を繰り返しており、タイミングを正確に予測することは誰にもできません。そのため、長期投資を前提としている場合は、長期的に成長が見込める資産を上昇局面でも下降局面でも保有し続けることが最適解となります。

投資をしている以上、資産が減る可能性はあります。株式市場が暴落すると慌ててしまいますが、経済は循環している点を理解することが、資産を守るうえで重要です。

無理のない積立金額を設定している場合、そのまま積立投資を継続するとよいでしょう。長期的に資産形成をするためには、冷静に市場を分析しつつ、自分のリスク許容度に応じた投資を実践することが大切です。

出典

金融庁 NISA早わかりガイドブック

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー