〔NY外為〕円、153円台後半(29日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、日米の金融政策会合を控えて円相場が小動き。週内には重要な経済指標や会議が控えられており、様子見ムードが広がっている。

市場参加者は中東地域の地政学的リスクの増加に警戒。イスラエルとヒズボラの攻防が緊迫しており、中東での緊張が高まっている。

ユーロは対ドルで下落し、対円でも円高となっている。

 【ニューヨーク時事】週明け29日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米の金融政策会合を控えて様子見ムードが広がる中、円相場は1ドル=153円台後半で小動きとなっている。午前9時現在は153円80~90銭と、前週末午後5時(153円74~84銭)比06銭の円安・ドル高。

 この日は米主要経済指標の発表がない。また、週内には日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるほか、FOMC終了後にはパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による記者会見も予定されているため、これらの内容を見極めたいとの思惑から積極的な商いは手控えられている。

 一方、市場参加者らは中東地域の地政学的リスクの高まりを警戒。イスラエルは同国の占領地ゴラン高原へのロケット弾攻撃で子供ら少なくとも12人が死亡したことに対する報復措置として、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの関連施設を空爆。ロイター通信が伝えたところによると、複数のイスラエル当局者は29日、ヒズボラに対する報復により中東で「全面戦争」を招くことは望んでいないと述べた。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0810~0820ドル(前週末午後5時は1.0851~0861ドル)、対円では同166円40~50銭(同166円87~97銭)と、47銭の円高・ユーロ安。