午後3時のドルは155円半ばへ小幅下落、月末取引で円底堅い

AI要約

ドル/円は、月末取引と日米の中銀会合を控えて小幅ながら下落。実需の売りが先行し、米金利の低下も影響。

円高が進む中、日銀会合後に円安へ振れるケースが期待される状況。市場は円買いを強調。

米金利の影響で一時はドル売りも見られたが、重要イベントを控えて一服し、ドルは1円53銭半ばに戻った。

午後3時のドルは155円半ばへ小幅下落、月末取引で円底堅い

Shinji Kitamura

[東京 29日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅安の155円半ばで取引されている。序盤は月末取引と見られる実需の売りが先行したものの、日米の中銀会合を週半ばに控えて、売り一巡後は下げ渋った。

ドルは朝方の高値154円前半から、正午前に153円前半までじり安となった。きょうは実質的な月末取引日で、市場筋によると、輸入企業と見られる向きの売りに短期筋が追随したという。

「日銀会合に向けて思惑が広がりやすいタイミングであることも、円買いを誘っているようだ」(国内証券アナリスト)との指摘もあった。

最近の外為市場では「日銀会合前に円高が進み、発表後に出尽くしの円安へ振れるケースが目立つ」(FX会社関係者)といい、今回もドルは25日に151円台と約3カ月ぶり安値を更新するなど円高が進んだ。会合後の円安進行を期待する声は少なくない。

米金利が小幅低下したことも、円買い手掛かりとして関心を集めた。週明けアジア市場の取引で、米10年債利回りは4.17%付近と1週間ぶり水準をつけた。27日にイスラエルが占領するゴラン高原で、ロケット弾攻撃が発生したことが話題となっていた。

しかし米10年債利回りの低下が一服となると、重要イベントを控えてドル売りも弱まり、153円半ばへ値を戻した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 153.37/153.40 1.0857/1.0861 166.56/166.57

午前9時現在 154.13/154.16 1.0851/1.0855 167.29/167.30

NY午後5時 153.74/153.77 1.0856/1.0860 166.91/166.95