英住宅ローン承認件数、1月以来の低水準 高金利が重し

AI要約

イギリスの住宅ローン承認件数が低水準で推移する中、消費者向け融資も過去最低に低下している。

住宅ローン金利は低下傾向だが、住宅購入拡大にはつながっていない状況。

一方、住宅ローン融資額は前月から倍増するなど、一部でプラスの動きも見られる。

英住宅ローン承認件数、1月以来の低水準 高金利が重し

[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が29日発表した6月の住宅ローン承認件数は1月以来の低水準となった。

消費者向け融資の伸びも過去1年近くで最低。高金利が引き続き借り手を圧迫していることが浮き彫りとなった。

6月の住宅ローン承認件数は5万9976件。上方修正された5月の6万0134件をわずかに下回り、ロイターがまとめた市場予想の6万0400件を下回った。

住宅ローン金利は利下げ観測を背景に低下し始めているが、住宅購入の拡大にはまだつながっていない。

オンライン投資プラットフォーム「ベストインベスト」のアナリスト、アリス・ヘインズ氏は「高インフレ、高金利、実質賃金減少という悪い組み合わせにより、欲しい物件を確保することが格段に難しくなっている」と指摘した。

6月の消費者向け融資の伸びは前年比8.0%と、2023年8月以来の低水準。月間の純増額は11億6200万ポンド(14億9000万ドル)で、市場予想の12億5000万ポンドを下回った。

ただ、6月の住宅ローン融資額は26億5300万ポンドの純増と、純増額が前月から倍増。市場予想の2倍となった。