中国工業部門企業利益、6月は前年比+3.6%に加速

AI要約

中国国家統計局が発表した6月の工業部門企業利益は前年同月比3.6%増となり、景気回復がもたつく中で増益が確保された。

国家統計局は工業生産の伸びと生産者物価の緩和が企業収入の回復を促している一方、内需不足が企業業績の改善を制限していると指摘した。

1─6月の内訳は、国有企業が0.3%の増益、外資系企業が11%の増益、民間企業が6.8%の増益となっている。

[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した6月の工業部門企業利益は前年同月比3.6%増と、5月の0.7%増から伸びが加速した。景気回復がもたつく中、消費者心理は悪化しているが、増益を確保した。

1─6月は前年同期比3.5%増。1─5月は3.4%増だった。

国家統計局は「工業生産は比較的急速に伸びており、第2・四半期以降、生産者物価の下落ペースも大幅に緩和している。こうしたことが企業収入の安定的な回復を促している」と指摘。

「一方、国内有効需要の不足が企業業績の継続的な改善を制限していることも認識する必要がある。厳しく複雑な国際環境で企業経営への圧力が増している」と述べた。

1─6月の内訳は、国有企業が0.3%の増益、外資系企業が11%の増益、民間企業が6.8%の増益。

工業部門企業利益統計は、主要事業の年間売上高が2000万元(275万ドル)以上の企業を対象としている。