将来に向けて月1万円ずつ貯金をしていたら、親に「NISAのほうがお得なんじゃない?」と言われました。普通に貯金するよりも、NISAのほうがお金が貯まるのでしょうか?

AI要約

日本個人貯蓄口座制度(NISA)の概要とメリット・デメリットについて紹介

NISAのポイントと適用条件、注意点について解説

記事の内容からは、NISA利用に関心のある投資家や将来の資産形成を考える方に有益な情報が得られる

将来に向けて月1万円ずつ貯金をしていたら、親に「NISAのほうがお得なんじゃない?」と言われました。普通に貯金するよりも、NISAのほうがお金が貯まるのでしょうか?

毎月普通に貯金していたら「NISAのほうがいいよ」と周りに言われたことがある方もいるのではないでしょうか。

今年からはNISAの新制度が始まり、年間投資枠の拡大や制度の恒久化などの変更がなされ、注目が集まっています。実際にNISAは、普通の貯金に比べてお得な面がありますが、投資のリスクを伴うため、適切な判断が必要になります。

ここでは、「NISA」のメリット・デメリットについて紹介します。また、金融庁のつみたてシミュレーターを基に実際に運用して増えるお金について見ていきましょう。

NISAとは、少額の資金を長期にわたり投資する個人投資家のために2014年1月に始まった「少額投資非課税制度」です。

金融庁によれば、イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がつけられたそうです。

NISAは2014年1月の制度開始以降、2016年4月にはジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)が、また2018年1月にはつみたてNISAが始まり、2024年1月から新制度が開始しました。

「NISA」と「普通の貯金」では、どちらのほうがお金が貯まるのか気になる方は多いのではないでしょうか。増額の可能性だけで考えると、NISAのほうがお金を増やすことはできるでしょう。

ただし、NISAは元本が保証されているわけではありません。投資する銘柄や時期などを見誤ると、損をしてしまう可能性もあります。そのため、どちらのほうがお金が貯まるのかを一概に判断することはできません。

ここでは、NISAのポイントと、NISAに向いていない人の特徴を抑えていきましょう。

◆NISA制度の概要

2024年から始まったNISAの新制度の概要を表1にまとめました。