自転車から突然発火!? 衝撃の映像を東京消防庁が公開 過去には死者も

AI要約

東京消防庁がリチウムイオン電池による火災リスクについて警告する映像を公開。

リチウムイオン電池を搭載した製品からの火災が多発し、火災状況が悪化している。

製品の誤使用や欠陥による火災が問題となり、正しい使用方法が呼びかけられている。

自転車から突然発火!? 衝撃の映像を東京消防庁が公開 過去には死者も

 東京消防庁は2024年7月25日、街中の自転車から突如として火が上がり、その後爆発する一連の様子をとらえた映像を公開しました。

 映像では、煙を上げながら進む自転車のサドル下付近から、火が出ると、持ち主と思われる人物が自転車を路肩に停め、あわててバッグなどをとって離れていきます。その間、炎はどんどん大きくなっていくと、最後は爆発しました。

 これは、リチウムイオン電池を搭載していたからのようで、東京消防庁によると、モバイルバッテリー、スマートフォン、電動アシスト付き自転車などリチウムイオン電池を搭載した製品から出火する火災が多く発生しているとのこと。

 

 なお、出火要因をみると、ユーザーの明らかな誤使用(分解、衝撃、充電方法誤り等)により出火する火災だけでなく、製品の欠陥により突然出火する火災も発生しているそうです。

 また、最近10年間のリチウムイオン電池に関する火災状況をみると、2022年中は150件発生して過去最多となっており、死者が1名、負傷者は42名発生しています。しかも、発生した火災の約14%が部分焼以上の延焼火災に拡大しています。

 2022年中における製品用途別の火災状況をみると、モバイルバッテリーから出火した火災が最多で、次にスマートフォン、掃除機となっており、電動アシスト付き自転車は5位でした。なお、出火した製品は少なくとも33種類あり、多種にわたります。

 東京消防庁では、このたび映像を公開するとともに、「皆さんの身近にあるものから火災が発生しています。熱や衝撃に弱いなどの特性を把握し、正しく使用・保管をしましょう」と明記していました。