アックマン氏、クローズドエンド型ファンド公開で40億ドル調達目指す

AI要約

ヘッジファンド運用者ビル・アックマン氏の投資会社パーシング・スクエアUSAの新規株式公開が、予定よりも調達額が少ない見通し。アックマン氏は25億-40億ドルの調達を予測し、最終的な規模は需要次第で決定される。

アックマン氏は予想調達額を縮小させたことで投資家に好影響をもたらすと述べ、さまざまな投資家からの注文があると明かしている。

ファミリーオフィスが9.9%の株式取得に興味を示しているが、その名前は非公開。規模縮小がIPOにプラスに働くと期待されている。

(ブルームバーグ): ヘッジファンド運用者で資産家のビル・アックマン氏は、自身の投資会社パーシング・スクエアの米クローズドエンド型ファンド、パーシング・スクエアUSAの新規株式公開(IPO)を予定しているが、このIPOでの調達資金は同氏が2週間前に予想していた約250億ドル(約3兆8500億円)よりずっと少ない額となる見通しだ。

アックマン氏、パーシング・スクエアUSA公開でバークシャー手本に

規制当局への25日の届け出によれば、同ファンドが25億-40億ドルの調達を当局に申請すると、アックマン氏は見込んでいる。最終的な規模は今後3営業日の需要に左右されるが、同社はこのIPOにおける上限を100億ドルとしている。価格は29日に設定される見通し。

アックマン氏は、規模の予想を縮小させたことでIPOにはプラスに働くとの見方を示した。24日付の投資家宛て書簡で同氏は、「250億ドルと報道されたことで、IPOの規模が大き過ぎるとの見方が投資家の間で当初定着した」とし、「この見方の『定着』が最終結果にはプラスに働くと見込んでいる」と述べた。この書簡は、25日の届け出にも含まれていた。

アックマン氏は、「さまざまな投資家」から注文が入っていると説明。資産総額が650億ドルを超えるファミリーオフィスが9.9%の株式取得に関心を示したとも述べた。ただそのファミリーオフィスの名前は明らかにしなかった。

原題:Ackman Eyes $4 Billion for Closed-End Fund, Well Short of Goal(抜粋)

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