ウィンドウズ障害、被害額2.3兆円?  保険会社「最大の出来事」

AI要約

米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を載せたコンピューターが世界で相次ぎ異常停止した問題は、システム障害としては「過去最大級」とも評される。

米保険会社パラメトリックスの調査によると、障害による直接的な損害は巨額で、医療業界、金融、航空業界などで影響が出ている。

パラメトリックスのCEOは、世界全体の被害額は150億ドル前後になり、15億~30億ドルが保険でカバーされる可能性があると述べた。

ウィンドウズ障害、被害額2.3兆円?  保険会社「最大の出来事」

 米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を載せたコンピューターが世界で相次ぎ異常停止した問題は、システム障害としては「過去最大級」とも評される。影響を受けた企業の損害は巨額となりそうだ。

 米保険会社パラメトリックスは24日、米フォーチュン誌が選ぶ大企業500社(MSを除く)を対象にした調査を公表。障害による直接的な損害が54億ドル(約8200億円)にのぼると試算した。

 最も金額が大きいのが医療業界で、金融、航空と続く。1社あたりの損害額は航空業界が最も大きく、約1億4300万ドルと試算した。

 パラメトリックスのジョナサン・ハッツォー最高経営責任者(CEO)はロイター通信に対し、世界全体の被害額は150億ドル(約2.3兆円)前後にのぼり、15億~30億ドルが保険でカバーされる可能性があると指摘。「我々がサイバー保険で見てきたなかで最大の出来事だ」と述べた。