デルタの欠航問題、利益に多大な影響とアナリスト－５億ドルの見方も
米デルタ航空は、システム障害による数千便の欠航が第３四半期の財務に影響を与える見通しであり、連邦当局も調査に乗り出している。
混乱によりシティグループはデルタの利益予想を引き下げ、営業費用や客への補償費用に関する懸念を示している。
運航面の混乱は少しずつ改善されており、デルタは事態の収束を見据えている。
（ブルームバーグ）： 米デルタデルタ航空は、数千便の欠航につながったシステム障害により、７－９月（第３四半期）の財務に多大な影響が出る見通しだ。今回のトラブルへの同社の対応を巡っては、連邦当局も調査に乗り出した。
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シティグループは新たなリポートで、デルタの第３四半期の調整後利益予想を１株当たり60セント引き下げ、1.37ドルとした。ここ数日の混乱に伴う「営業費用と、顧客への補償費用発生の可能性」を理由に挙げている。アナリストのスティーブン・トレント氏は、２つの利益指標について、それぞれ約５億ドル（約766億4000万円）引き下げた。
運航面での混乱は改善し始めている。エド・バスティアン最高経営責任者（ＣＥＯ）は24日の声明で、同日の欠航は「最小限」にとどまり、25日までには通常通りの運航に戻るとの見通しを示した。
デルタは、欠航に伴う財務への影響に関するアナリストの予想についてはコメントを控えた。
メリアス・リサーチのコナー・カニンガム氏は、営業利益への３億5000万ドルの影響に加え、運輸省から罰金を科される可能性があると指摘。同省は現在、デルタの乗客への対応を巡り調査を実施している。
原題：Delta Seen Taking $500 Million Hit as Turmoil Begins to Ease (1)（抜粋）
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