大規模障害、品質管理に不備 欠陥見抜けずソフト更新 米クラウドストライク

AI要約

米情報セキュリティー企業クラウドストライクは品質管理の不備が原因で大規模なシステム障害が起きたことを発表。

クラウドストライクは検証の拡充とソフト更新の段階的な実施を通じて再発を防止する方針。

システム障害はマイクロソフト製OSに影響し、航空、金融、医療など幅広い産業に影響が出ており、一部で影響が続いている。

 【シリコンバレー時事】世界各地で起きた大規模なシステム障害について、米情報セキュリティー企業クラウドストライクは24日、同社製品の品質管理の仕組みに不備があり、更新前の検証でソフトウエアの欠陥を見抜けなかったことが原因だったと発表した。

 検証の拡充に加え、ソフト更新の段階的な実施などを通じて再発を防止する。

 システム障害は、マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」搭載端末で発生。航空、金融、医療など幅広い業界の情報システムに不具合をもたらした。現在も一部で影響が続いている。

 クラウドストライクが24日に公表した暫定的な調査結果によると、同社は18日に新たな脅威を検出するためのソフトウエアを二つ展開。「このうち一つに問題のあるデータが含まれていたが、検証に合格した」という。このデータが不具合を引き起こし、ウィンドウズ端末が動作を停止した。