中国、超長期債410億ドル相当を原資に景気浮揚策

AI要約

中国政府は景気浮揚策の一環として、3000億元の超長期国債を発行し、設備更新や車・家電製品などの買い替えを支援することを発表した。

国債調達原資の半分を買い替え支援に充て、新エネルギー車購入者や家電製品購入者に補助金を支給することを決定した。

中国政府は成長目標を約5%に設定しており、今回の措置が消費市場を浮揚し、中小企業の設備改修を促進する役割を果たすと述べている。

中国、超長期債410億ドル相当を原資に景気浮揚策

[北京 25日 ロイター] - 中国政府は25日、景気浮揚策の一環として、設備更新や、車・家電製品などの買い替えを支援するため、3000億元(414億ドル)の超長期国債の発行により調達した原資を充てると発表した。

国家発展改革委員会(NDRC、発改委)と財政省によると、超長期国債の発行で調達した原資の約半分を、買い替え支援に充てる。新エネルギー乗用車に関しては、要件を満たす購入者への補助金を1台当たり1万5000─2万元に引き上げる。テレビやエアコン、コンピューターなど一部の家電製品の購入者には、販売価格の15─20%相当の補助金(1品目当たり2000元を限度)が支給される。

中国当局はこのほか、超長期特別国債を利用する地方政府の事業申請要件を引き下げることで、中小企業の設備改修の加速を目指す。発改委の幹部は記者会見で「今回の措置が今年下半期の消費市場を浮揚する役割を果たす」と強調し、3000億元の全額が8月末までに配分されると述べた。

中国政府は2024年の成長目標を約5%に設定している。ただ、第2・四半期の成長率は年率4.7%に低下していた。