積極財政の高市早苗氏、ＰＢ黒字化目標の骨太明記「すごく残念」「来年は違う方針を」
AI要約
高市早苗経済安全保障担当相は、財政の健全性を示す国・地方の基礎的財政収支の目標が再び明記されたことに失望を表明。
財政健全化路線を強調する骨太の方針に対して、積極財政の立場をとる高市氏が複雑な立場を示した。
高市氏は、金利の低い時に国債を発行し、必要な投資を促進する必要性を強調。税収増加を通じて経済を成長させることを重要視している。
高市早苗経済安全保障担当相は２３日配信のインターネット番組「虎ノ門ニュース」で、財政の健全性を示す国・地方の基礎的財政収支（プライマリーバランス、ＰＢ）の令和７年度黒字化目標が６月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」に３年ぶりに明記されたことについて「すごく残念だった。（閣議決定に先立ち自民党が）党議決定したことに閣僚が署名しないと反党行為になるからできない」と述べた。
財政健全化路線の色彩を強める骨太の方針に対して、積極財政の旗を振る高市氏が複雑な心境を漏らした形となる。
高市氏は「ギリギリまで自民党で同じような考え方を持った国会議員に『ちょっとあそこの部分だけは外せないかな』と話はしていた」と述べた上で、「毎年骨太の方針は変わっていく。来年違う骨太の方針ができればいいだろう」と語った。
高市氏は「本来金利が安いときに長期国債を出すのが王道だ。なにか国債発行は悪いことのように言われているが、企業も借金して設備投資して生産性を上げて製品開発してもうけていく。国も必要なところにしっかりお金をかけて、税収が増える形を作っていくことが大事だ」と主張し、「あれもこれも絞ったら本当に経済がシュリンクしてしまい、税収が減っていく」と懸念を示した。
「税率を上げなくても、税収が増える状態を作り、そのための投資を早めに行おうということだ」と重ねて強調した。
