ブラジル、今年のPB赤字予想上振れ

AI要約

ブラジル企画予算管理省が発表した今年の基礎的財政収支赤字の最新予想は326億レアルで、GDP比は0.3%相当に拡大。

政府は歳出凍結や新たな財政運営枠組みにより、赤字ゼロ目標を達成する方針。

年金・社会福祉関連の歳出見通しが上積みされ、純歳入予想が下方修正されたことが赤字予想増加の主な原因。

ブラジル、今年のPB赤字予想上振れ

[ブラジリア 22日 ロイター] - ブラジル企画予算管理省が22日発表した今年の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)赤字の最新予想は326億レアル(59億ドル)で、5月時点の145億レアルから引き上げられた。国内総生産(GDP)比は0.1%から0.3%相当に拡大した。

今年設定した目標はPB赤字ゼロで、GDP比の許容範囲はプラスマイナス0.25%。こうした範囲内に収めるため、政府は38億レアルの歳出を凍結し、ルラ大統領が承認した新たな財政運営の枠組みの下で今後さらに112億レアルの歳出を見送る方針で、これによってアダジ財務相が先週表明した150億レアルの節約を達成する。

PB赤字予想が増えたのは、特に年金・社会福祉関連の歳出見通しが207億レアル上積みされたことが主な原因。同時に政府は、純歳入予想を132億レアル下方修正した。