会員制フィットネス「フィットイージー」地域集中で出店加速 東証スタンダードと名証メイン上場

AI要約

フィットイージーは、24時間営業の会員制フィットネスクラブの新規出店計画を加速させることを発表。中部地方を中心に展開しているが、全国にドミナントで出店を増やす方針。

同社はAI顔認証システムやアミューズメントコンテンツの導入で差別化を図っており、店舗数を急速に増やしている。今期から3年間で159店舗の新規出店を目指す。

國江社長が上場企業としての認知度向上を目指し、東京証券取引所と名古屋証券取引所に重複上場。出店計画に伴い、調達した資金を人材確保やAIカメラの開発に投資する方針を示す。

会員制フィットネス「フィットイージー」地域集中で出店加速 東証スタンダードと名証メイン上場

 フィットイージーは、24時間営業の会員制フィットネスクラブのフィットイージーを、今期(2024年10月期)から3年間で159店舗を新規出店する。23日時点で中部地方を中心に164店舗を展開しているが、今後は全店舗相互利用の特長を生かして、全国にドミナント(地域集中出店)で出店を加速させる。

 同社は2018年7月の設立時から、独自開発したAI(人工知能)顔認証による入館システムで差別化を図る。フィットネスマシンに加えて、シミュレーションゴルフや個室サウナ、セルフエステなど17のアミューズメントコンテンツを店舗に導入し、店舗数を急速に増やしている。

 出店計画は今期が41、来期が53、再来期が65とし、前期比約20%増の出店を目指す。今期はすでに44店舗を出店するめどが立っており、中森勇樹COO取締役副社長は無理のない出店ペースだとしている。

 同社は23日、東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所メイン市場に重複上場した。國江仙嗣(ひさし)社長が会見し、「知名度アップのためには上場は必須。現在、フランチャイズさまからの問い合わせが数多く入るようになった」と語った。

 株式公開で調達する資金については、人材確保に1億5千万円、現在の顔認証を進化させたAIカメラの開発に2億5千万円を費やす。國江社長は「店内のお客さまがどういう運動をしているのか、運動の姿勢や速さ、重さは良いかなどをAIカメラとリンクさせて、バーチャルトレーナーが指導するシステムを築き上げる」と話した。来期中の実用化を目指している。

 会見に先立ち、名証でセレモニーがあり、通知書を受け取った國江社長が上場企業の一覧に同社の銘柄プレートを設置した。